癒しの場所
体格のいい男子中学生が、小さな財布の中を覗き込みながら、最後には、中身を全部 掌にあけ、数えながら「1円足りない!~~1円足りない!!」と叫んでいます。 「99円しかない。おばちゃん~~負けて!」 おばちゃんは、すべて納得というニコニコ顔で、大型の紙コップになみなみと注いだ飲み物を渡しました。 受け取った中学生は、それを一気に飲み干すのではなく、一口一口、時間をかけて、楽しみながら飲んでいます。
ここは酒屋の店頭。でも間違えないで下さい、彼の飲んでいたのは、清涼飲料水です。 このお店は最初、純粋な酒屋として営業を始めたんですが、中学校に近く、店の前がバス停になっているので、待っている子供たちを中にいれ、ストーブの周りでいろいろ話をしていたのがきっかけになって、店の片隅に、駄菓子や飲み物を置くようになったとのこと。 見れば、置いてあるのは、単価の安いものばかりのようです。飴も1個づつのバラ売りで、女子中学生が2~3人、熱心に選んでいました。
この北国の小さな町では、バスの本数が少なく、1時間に2本しかありません。乗り遅れれば30分は待つ計算になります。真夏の炎天下、真冬の吹きっさらしで待つことを考えれば、おばちゃんの店は天国です。自然に子供たちの心も開かれ、とても居心地のいい場所になっています。
先に紹介した中学生は、柔道部の男の子で、部活のあと ここで飲む一杯のスポーツドリンク(だと思う)が、一日のうちで一番の楽しみ……と話していました。お小遣いは、一日100円。このドリンク一杯分だけど… 時々やり繰りしてるし、今日みたいに負けてくれる時もあるから……。 屈託ないこうした話の中に、ご家族や周りの大人たちの思いやりが見えてきますね。
世の中、1円足りなければ、通用しない事柄はいくらでもあります。逆に、1円くらいの不足なら、大目に見てもらえる事柄も、かなりあるとは思います。 はからずも、彼らは、おばちゃんを相手に実社会の経済も勉強しているようなものですよね。 「たかが1円、されど1円」 「1円を嗤うものは、1円に泣く」という昔から言われている言葉を実感しながら、経済に明るい大人に成長していってほしいと願っています。


花の名前をあまり知らないのですが、何となく「ダリア」かなと思ってウエブで検索したら当たりでした。
きれいですね。それぞれの色が「私、私、私を見て!!」って言っているようです。花を見てると気が安らぎますね。
この話の酒屋さんと子どもたちの交流が、どこの田舎なのか知りませんが、ここでは尊属殺人や虐待なんかは絶対無いでしょうね。
いつから日本はこんなに情緒がなくなったのでしょうか。
投稿: kenchan亭 | 2008年10月 7日 (火) 12時34分
悪い話は、あっという間に知れ渡り、広がっていきます。でも、ほのぼのとした出来事は、どこにでも、いくらでもあると思うのですが、その瞬間、そこにいるか、写真でも取らない限り、伝える機会もないですよね!
これも、ワイド・ショーの中の、コーナーでとりあげられた おばちゃんと中学生の交流で、 私も昔を思い出して取り上げてみたんですが、 こんなこと、どこにでもあるよ……って言われることを期待しています。
投稿: kakekko | 2008年10月 7日 (火) 13時35分
写真の花を調べてくださってありがとう!そうですか、ダリアでしたか…
よく見ると、一輪の花の中に、色の濃淡があって、
水彩の淡彩画のようですね!
家の前にコスモス畑があります。まだ満開には時間が掛かりそうですが、いずれ、ブログで紹介しますので、よろしく!
投稿: kakekko | 2008年10月 7日 (火) 13時53分