傑作!田んぼアート
もう10年ほど前になるでしょうか、阪神ファンの農家の主人が、3色の稲苗を利用して、田んぼの真ん中に大きな虎と阪神のマークを描きました。その時は、人に見せるというより、阪神の優勝を願って作ったといいます。その年は優勝したのでしょうか?記憶にありませんが、翌年も同じ田んぼアートを作ったことを考えると、そんなに悪い成績ではなかったのでしょうね。
それよりも、その 田んぼアート が予想以上に評判になり、見物客は増えるは、TVの取材が来るはで、たちまち名所になってしまいました。以降、所々で、 田んぼアート のうわさを耳にするようになりました。
平成14年から、青森県の田舎館村では、村おこしのために、大きな《田んぼアート》に取り組んできました。正式には「むらおこし推進協議会」が中心になって図柄を決め、毎年千人の人の協力を得て続けて来ました。
田んぼをキャンパスに、古代品種と言われている「紫稲」[黄稲」、現代品種の「つがるロマン」の3種類の苗を用いて、下絵に従い、指示どおりに田植えをします。
平成14年は、《たわわに実った稲と満月》 15年《モナリザ》 16年《棟方志功の版画から、釈迦の弟子と、女神》 17年《浮世絵から、役者絵と町娘》 18年《宗達の、風神、雷神》 19年《北斎の富獄百景から、大波と富士》 いずれ劣らぬ力作ぞろいです!
しかもこれだけ広い場所は、ある程度の高さがないとみられません。そこで、田んぼの正面に位置している村役場は、天守閣展望室を作り、期間中は、土、日、祝も開放してサービスしています。ファンも年々増えていて、村おこし大成功というところでしょうか!
今年のテーマは、七福神のなかの代表格《恵比寿様、大黒様》。6月1日に千人の人が参加して田植えが行われました。そして2週間たったころ、ここでちょっと問題が起きたのです。 それは村側が《田んぼアート》の中に、スポンサーのマークを入れました。田んぼの管理経費を考えてのことだったのでしょうが、 地権者から「広告を入れて商売するのは納得がいかない。」と、苦情が寄せられたため、検討した結果、抜き取りを決めたというのです。もちろん、広告の部分だけですよ。
田植え直後のまばらな苗では、何が書かれているのかよくわからなかったのが、何週間もたって、苗が密集してきて絵らしいものが見えてきたとき、地権者は気がついたのでしょう。まったく聞かされていなかったのですね!
田植えを手伝った住民が集まって、「ど~いうことなんですか?」「抜かないで~!」などと抗議の声を上げていました。せっかくきれいに出来たのに……悔しい思いでいっぱいだと思いますよ。 村長も「決まったことでしょうがない!断腸の思いだ!!」と話しているとか…。
何であれ、物事が進んでいく時には、必ず問題が起こります。それを一つ一つ話し合い、相手の立場にもたって、解決していく大人の態度があればよかったのに……。 地権者の方にも、協力してくれた住民の方たちにも、もう少し親切な説明が必要でしたね!村長さん!!

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